特に興味深かったのは、連続ドラマの「第1話」の作り方です。
海外ドラマでは、第1話の作り方として、ティーザー(と呼ばれる“つかみ”)+5つのアクト(幕)で展開させ、その中でも4つ目のアクトに最大級の出来事を起こさせ、最後に切り抜けるというスタンダードになっている手法があります。
この最後の“切り抜け方”に意外性があればあるほど面白くなり、次の視聴に繋つながっているのです。
何気なく見ていたドラマを見返すと、たしかに作り方には一定の法則があるものが多く、
「イッキ見したくなる理由の1つはこれか!」「こうやって虜とりこにさせられていたのか!」と、目から鱗だらけでした。
保坂による解説付きでドラマを見ると、謎解き感もあって、めちゃくちゃ面白かったです。
脚本家の皆さんも体系立てる分析の仕方に驚いている方が多く、みんなで一緒に海外ドラマの第1話をとにかく何本も見て、構造やキャラクターの作り方、展開の仕方を分析し合いました。
特に物語の推進力となる“エンジン”のかけ方、エネルギーとなる“ガソリン=燃料”のくべ方の重要性を確認しながら、プロジェクトがめざす形、共通言語を作っていきました。

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