年金運用&電脳生活

2024年01月06日

山崎元さん 逝く

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カテゴリーの年金運用について1番お世話になった山崎元さんが逝く。
今朝の朝刊のおくやみ欄で知った、死因は食道がんだった。
ショックだね、患っていたこの疾患について渾身のレポートを思い出した。
マネーリテラシー講座の一幕を備忘録メモとしてブログに残す。

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因みに、筆者は、昨年食道がんに罹って、現在も治療を継続中です。
正直に言って、調子はあまりよくありません。

 がんに罹ってしまった現在で振り返ると、筆者は「がん保険に入っていたら得をしていた」はずです。例えば、がんだとの診断を受けた時に何十万円か貰えたかも知れないし、治療のためにこれまで40日以上入院しましたが、入院一日当たり1万円とか、一万5千円とかを貰えたかも知れません。何れも経済的に助かっていただろうことは間違いありません。

 しかし、「意思決定としては」がん保険に入らない方が正しかったのです。この結論には自信があります。ポイントは、公的な健康保険について知っているかと、確率の考え方が分かるかの2点です。特に後者が分からない人は、いつになっても金融ビジネスの「カモ」であり続ける人でしょう。

 筆者の事例で説明しましょう。

 がん保険に入らないことが正しかった理由は、(1)どうしても必要な治療費の支払い額が貯金のほんの一部から支払う程度で十分であり、かつ(2)保険に加入する時点での確率を考えたら保険契約は損だから、の2点です。

 筆者ががんだと診断されたのは2022年の8月でした。その後、抗癌剤治療で2回、手術で1回の合計40日入院して、11月に退院して一連の治療を終えました。手術代その他の医療費をひっくるめて、そこまでに支払った医療費は240万円くらいでした。但し、そのうちの約160万円は、筆者が個人の意思で選んだ個室の入院費で、一泊当たり約4万円でした。これは、個人的な贅沢です。

 そして、残りの医療費の約80万円についても、筆者が勤務先を通じて加入していた東京証券業健康保険組合の「一回に2万円を超える保険診療の医療費支払いは、差額を補填する」という制度があったおかげで、かなりの金額が戻ってきました。

 計算してみると、「どうしても自分で支払わなければならなかった医療費」は約14万円に過ぎなかったのです。仮に、そのような選択を取った場合でも、受けられた治療内容は全く同じです。

 もちろん、仮に筆者がその時点でがん保険に入っていれば、なにがしかの給付があって経済的に少し助かったことは間違いないのですが、それは「後から見た結果論」です。保険に加入するかしないかは、将来の自分に保険の対象になるイベントが起こるか否かの確率を考えて、その確率を加味したメリットと保険料の支払いを比較して考えなければなりません。

「将来がんに罹る確率とその際の保険のメリット」を考えるのは、何とも複雑そうに思えます。筆者自身も計算できる気がしません。しかし、心配は要りません。保険会社が現に存在していて、がん保険を売っているという事実が、確率を加味して考えて、保険会社が大いに儲かることを示しています。保険の加入が平均的に見て加入者にとって得なものなら、保険会社は潰れてしまいます。

 生命保険は、しばしば「不幸の宝くじ」と呼ばれます。不運だった人が「当たり」を引いて大金を貰う賭だからです。そして、宝くじがそうであるように、平均的には賭の参加者が損になるように出来ています。

 つまり、不運な場合でも自分が十分に支払うことが出来る程度の損害に対して保険を使うことは損であり、非合理的なのです。

 それでも保険が必要なのは、例えば自動車事故の賠償責任が個人ではとても支払うことができないような金額になるような事態に備えた保険のような場合だけです。滅多に起こらないけれども、起こった場合には、破滅的な負担が生じるかも知れない事態に備える場合です。

 つまり、保険というものに対しては、「損だと分かっていながらも、どうしても必要なものについて、(泣く泣く)加入する」のが正しい付き合い方なのです。

 この点を考える上で、「事前の損得」と「事後的な損得」をしっかり区別することが肝心です。

 がんに罹る確率を考えずに、がんに罹っても保険に入っていると少し助かるだろう、と思って保険に加入するような考え方は良くありません。

 尚、大きな病気に罹っても治療費が貯金からの支出くらいで十分賄えるのは、日本の健康保険制度がよく出来ているからです。

 皆さんが加入する健康保険にはいろいろな種類がありますが、加入者にとっておそらく一番条件の悪い国民健康保険(通称「国保」)でも、毎月の高額療養費制度という医療費の上限を所得別に決めて、これを上回る医療費を補填してくれる強力な制度があります。


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2023年11月26日

夫婦で月20万貰える月収って?


◆Q:夫婦で年金を月20万円もらえる年収とは?

「夫婦で年金を月20万円もらえる年収とはいくらでしょうか? 妻はずっと扶養でパートです」(会社員・男性・32歳)
◆A:妻は扶養内で年収106万円未満(月収8万8000円未満)、夫は年収351万円(月額約29万2500円)の世帯年収であれば、夫婦の年金額は月20万円になります

今回は、将来、夫婦で年金を月20万円もらえる世帯年収について計算してみましょう。

相談者の妻は扶養範囲内で、厚生年金に加入せずパートで働いているとのことですので、国民年金の未納金や免除期間がないという前提で、65歳から老齢基礎年金の満額の月額6万6250円(令和5年度)を受け取れるとします。

妻が毎月約6万6250円受け取れますので、夫婦で毎月20万円の年金を受け取るには、夫は月額13万3750円受け取る必要があります。

相談者(夫)は30代会社員なので厚生年金の加入者です。夫が13万3750円の年金を受け取れる会社員の年収について計算してみましょう。

ここでは夫が平成15年4月以後に、20歳から60歳になるまで40年間、厚生年金に加入したという前提で考えてみます。

この場合、夫の老齢基礎年金も令和5年度で満額の月額6万6250円を受給できますので、毎月13万3750円の年金を受け取るために、老齢厚生年金は月額6万7500円(13万3750円−6万6250円)を受け取る必要があります。

老齢厚生年金は、現役世代の収入金額(給与など)と勤続年数によって、次の計算式で計算されます。

(1)平成15年3月までは、平均標準報酬月額×7.5/1000×平成15年3月までの加入期間
(2)平成15年4月以降は、平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入期間(※)

※スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用

夫は平成15年4月以後に厚生年金に入っていたので(2)の計算式を使います。なお、ボーナス込みで、40年間の年収の変更は考慮しません。

老齢厚生年金を月6万7500円(年額81万円)受け取るための年収を下記の計算式で計算すると、年収の目安は年収351万円(月額約29万2500円)です。

●計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×480カ月(加入期間)=81万円(年間の厚生年金受給額)
平均標準報酬額=81万円/(5.769/1000×480)≒29万2512円

平均標準報酬月額を年収に換算します。
29万2512円×12カ月≒351万円(年収)

まとめると、夫の生涯平均年収351万円であれば、夫は65歳から年金を月額約13万3750円受給でき、妻が今後も年収106万円未満(夫の扶養内)で働くのであれば、妻は65歳から年金を約6万6250円受給できます。これで65歳から夫婦で月額20万円(13万3750円+6万6250円)の年金を受け取れることになります。

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年金シニアとしては、いろんな試算があるが、この記事が馴染むよな。
サラリーマン人生通して、何回か転職したおいらは平均年収は350万あったかな?
おいらの場合は雇用延長で65歳まで厚生年金払って、やっとこの試算レベルか。
まあ、何とかなるんじゃね〜、て、平均年収って税込みだよな?


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2023年10月24日

一コマで、一生役立つマネーリテラシー講座



一生役立つマネーリテラシーの授業・構成案

<お金の選択ダメなもの3つ>
1.リボ払い
2.がん保険
3.お任せ運用

<お金の選択「これはいい!」>
◎全世界株インデックスファンドの「ほったらかし投資術」


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2023年06月15日

ワニ吉 その3

無題




資産運用のワニ吉が頑張って稼いでくれてるね。
新NISAが来年から始まるが、ブレずに現状維持で継続。
どんな感じで育つか毎日、楽しみだね。
シリーズその2から4年経って順調に成長しているね。


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2023年04月29日

貯めたお金をどう使う? その2

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50回目の誕生日の記事に答えはあったね。

ネットの中をブラブラ散歩していると
「男の隠れ家」オンラインにたどり着いた。
その中でこだわりナビゲーターの萩原高さんの文章です。

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会社勤めと平行して、大学の非常勤講師を22年務めた。
定年退職後に、別の大学で教えることになった。
その直後から同級生の訃報が相次いだ。
同時に僕自身に、いわゆる勤続疲労というものが現れ始めた。
慢性腎炎が腎不全となってしまった。食事制限がきつくなった。
人工透析に進行すれば、海外旅行は面倒になる。
自由な行動には時間が足りなくなってきた。
「もし時間が限られたとしたら、やり残したことはないだろうか」と
自問した。手帳に書き留めていた詩の文字が、急に大きく見え始めた。

『人生の時計は、一度しかねじを巻かない。その針がいつ止まるか、
遅れるか、それとも、もっと早くか、誰も知らない。
今だけがあなたの時間だ。生きよ、愛せよ、心を尽くして働け。
明日があると思ってはならない。なぜなら、そのとき、
人生の時計は、止まっているかもしれないから。』

地球という星に生きている以上、その大きさを知っておきたいものだ。
世界一周がしたい。こう思う気持ちが強くなってきた。
以前、妻とは海外移住を考えたことがあった。
バンコックのホアヒンに建設中というリタイア・ヴィレッジの
下見にも連れ出した。
然し、透析の出来る病院は40kmと離れていたことで断念していた。
海外旅行をするにも僕には、医師と食事が必要条件だった。
船旅をすでに経験している妻も義妹もが言う。
大型客船は揺れないし、シップドクターとシェフが乗船して
いるから安心だと。

自分の条件をクリアできる旅があったのだ。正直、
当初は金額の大きさに躊躇した。
しかし、残された人生、自分への投資をしてもいいではないか、
妻への慰労をしてもいい歳だ。そう思ったら、
まだ見ぬクルーズへの期待感が高まった。
申し込みの電話をしていた。思い立ったら吉日という勢いだった。

受話器を置きながら、「退職金は自己投資……自己投資、
自分への還付金、妻への慰労金、人生への謝礼金、
二人の想い出創り……」呪文のように、自分に言い聞かせていた。
そして、もう一つの呪文があった。
『ランプがまだ燃えているウチに人生を楽しみ給え、
しぼまないうちにバラの花を摘みたまえ。
(ヨハン・マルティン・ウステリ)』

初めての二人一緒のクルージングが、
『思いきって世界一周』の船旅となった。

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50歳になるとそろそろ人生について
悔いのないようにやりたいことなど自問する。
何をまだやってない? 
いろいろあるけど世界一周もあるよな。
毎晩、晩酌するからいつ病気になるとも限らない。
やっぱり世界一周クルーズという結論になる。

で、いつ行く?
この記事の20年後の2027年。
おいらが70歳の古希の時かな。
クルーズ船も新造船で、エコシップで行こうかな。


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