私の本棚&読書日記

2024年03月16日

凡人田中圭史の大災難 その1


平凡に会社員人生を終いたかっただけなのに……
ヘタな義憤と親切、ケガのもと!?

田中圭史は64歳。
メガバンク・みずなみ銀行のOBで、55歳で転籍した
関連会社勤めもあと1年、
つつがなく終わるはずだった。
しかし、大学の同窓同ゼミで五菱銀行へ就職、
合併後のみずなみ銀行で出世した中村が、
田中の勤める会社の社長に就任したことから、
田中の人生の歯車が狂い始める。
「平凡」「無風」すら許されず、
荒波には翻弄されるしか術がないサラリーマン人生の晩年を
笑いとペーソスで描く。
会社組織を知り尽くした著者だからこそ書けたサラリーマン晩年の
実相がここに!!

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午後のJinじい散歩の休憩は大型書店での読書がルーティン。
要するに無料のエアコン環境、本代無料の立ち読みで過ごす午後のひと時。
で、並読作品はコレ↑『凡人田中圭史の大災難』。
やっぱり、同い年の著者の年代感というか、会社組織感、安心するね。


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2024年03月12日

主婦 悦子さんの予期せぬ日々 その1


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のんびりした老後を夢見る59 歳の主婦・悦子。
ところが、定年間近の夫とのビミョーな関係、就職しない息子、
シングルマザーとして生きようとする娘、
さらに、80代の母は恋…!? と次々に想定外の出来事が。
平凡な家庭に巻き起こる波乱の日々は、深刻なのに、なぜか笑えて、心にしみる。
スッキリ痛快な家族小説!

「ニヤニヤ笑いがとまらない。まるでテレビのホームドラマを見ているような気分だ」

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Jinじい散歩の休憩は大型書店でアフタヌーン読書がルーティン。
要するに無料のエアコン環境、本代無料の立ち読みで過ごす午後のひと時。
で、次の作品はコレ↑『主婦悦子さんの予期せぬ日々』
ウチの息子も結婚しなくてもいいんじゃねぇ〜って思えて来る。


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2024年03月04日

喫茶おじさん その2


人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。

松尾純一郎、バツイチ、57歳。
大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。
妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ
妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。
再就職のあてはないし、これといった趣味もない。
ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、
せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。
趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。
東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──
「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーと
その店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、
苦い過去を抱えていた。
妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で
潰していたのだ。
仕事、老後、家族関係……。
たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。
『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、
グルメ×老後×働き方!

************

グルメ×老後×働き方! ストーリー展開が楽しみでやんす。
喫茶店のメニュー描写は美味いね、老後は?
って言っても55歳で早期退職して割増退職金が5000万。
で、念願の喫茶店を開業して、その後、潰してしまう。

第2の人生の働き方としてどうよ。
現在、主人公は57歳だから年金受給まで後8年の状況。
おいら的ポイントは個人事業主となるかサラリーマンか。
著者はどのように純一郎を転がすのか、立ち読みに集中。


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2024年02月27日

喫茶おじさん その1


人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。

松尾純一郎、バツイチ、57歳。
大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。
妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ
妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。
再就職のあてはないし、これといった趣味もない。
ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、
せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。
趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。
東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──
「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーと
その店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、
苦い過去を抱えていた。
妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で
潰していたのだ。
仕事、老後、家族関係……。
たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。
『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、
グルメ×老後×働き方!

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著者の原田ひ香は『ランチ酒』以来だな。
グルメ関係は得意なのか喫茶店のメニューの描写は絶好調だね。
TVドラマの『三千円の使いかた』も面白かった。
グルメ×老後×働き方! ストーリー展開が楽しみでやんす。


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2024年02月13日

星を編む その3


午後の日課のJinじい散歩は−7℃の中、ミュンヘン本の森へ。
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語の1篇。
「星を編む」−−才能という名の星を輝かせるために、
魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
今、大きな問題となっている『セクシー田中さん』を想起させる。

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1月29日に、人気漫画『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子さんが
急逝してから、約2週間が経過した。
芦原さんの死を悼む声とともに、メディアミックスのあり方が
議論される日々が続いている。

芦原さんは、1月26日に自身のXを更新し、2023年10月期に
放送されたドラマ版『セクシー田中さん』(日本テレビ系)について、
制作過程で原作を改変する動きがあったと苦言を呈していた。
「必ず漫画に忠実に」と条件を出していたにもかかわらず、
何度、訴えても原作から逸脱した脚本が提出され、
最終的には9話・10話の脚本は自らが担当することになったという。

芦原さんの訃報をうけ、同業者である漫画家たちからは、
映像化をめぐり苦い経験をしたという体験談が次々と明かされていった。
『快感・フレーズ』などの作品で知られる新條まゆ氏は、自身のXで、
《原作者がメディアミックスに対して意見を言うと
「うるさい原作者だ」とか「神経質だ」って言われます。
出版社も「一応伝えるだけ伝えますけど、難しいですよ」って言います。
だんだん自分が痛いだけじゃないかって思ってきます。》と、
自身の経験を振り返って明かした。

さらに、《他の作家さんはうまくやってるのにって。
うまくやれてる人なんていません。
言いくるめられることがほとんど。
最後は自分を責めてしまったんじゃないかと思うのです。
だってこんな事件でもなければ、やっぱりもの言う原作者は
痛いって風潮は変わらないんです。》と、
芦原さんの胸中を思いやった発言が話題を集めていた。

だが、こうした発言を快く思わない同業者もおり、
思わぬ“場外乱闘”が起きているようだ。
2月11日にXを更新した新條氏は、こうつづっている。

《昨日は面識のある男性漫画家がわたしが今一緒に
お仕事してる取引先に根回しして
「新條まゆがやばい糞コメントしてるから上司にも伝えた方がいい」って
LINEを送ってることが判明して「はぁ!?」ってなったんだけど、
その漫画家のポスト見に行ったら
「小学館叩いてる漫画家は先生の死を利用して叩きたいだけ」とか
「リスペクトがないって表現はいかがなものか」って言ってて
諸々の発言が全く的外れでどっちが糞なんだよってなった。》

「男性漫画家」とは、何回か飲み会で同席したこともあり、
新條氏の仕事相手も知っていると明かしつつ、
《いやぁ〜なんというか…いろんな意見があって然るべきって
思ってるタイプなんだけどなぁ〜さすがにやり方が汚い》と苦言を呈した。

SNSでは、新條氏に対する同情の声が多く寄せられている。
《漫画家も一枚岩では無いのですね。
いろんな考え方の人が居るって当たり前なんですけど、
だからといって他人に迷惑行為をするのはどうかと思います。》

《売れてる方だから足引っ張りたいだけのように思える本人に言えよと思うし、
こういう男が同じ職場にいたら、卑怯者ってレッテル貼るなあ・・・》
悲劇が繰り返されないためにも、建設的な議論がおこなわれることを願うばかりだ。

************

今、大きな問題となっている『セクシー田中さん』を想起させる。
漫画原作をTV番組にするには脚本家、TVプロデューサーが加わる。
で、繋がりを担った小学館が炎上、同業漫画家も入り場外乱闘、
どうなるんだべか? 建設的な議論か、無理っぽい。


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