
聖愛は、挑発的で自作自演のパフォーマンスを行うアイドルグループ「GP」に強く惹かれ、文化祭でその楽曲のセンターを務めることになる。しかし恋人・紡は、露出の多い衣装と性的に見える振り付けに強い嫌悪感を抱き、聖愛が人前で踊ることを許さない。聖愛は彼の愛情と束縛の間で揺れ、結局ダンスを辞退し、文化祭にも行かず家に閉じこもる。GPの動画を一人で見ることは「裏切り」のように感じられ、自由に自己表現する彼女たちに憧れと苦しさを同時に抱く。
ある日、姉の乃愛にGP好きが知られ、二人で歌詞の意味を知る。
「私たちが欲しいのは、私たち自身だ」というメッセージは、聖愛の心を強く揺さぶり、彼女は涙を流す。事情を聞いた乃愛は、金属バットを手に紡を呼び出し、「妹を物のように扱うな」と激しく説教する。紡は聖愛を本気で愛していたが、支配的な価値観を崩せず、二人は別れることになる。失恋に深く傷つきながらも、聖愛は同時に大きな解放感を覚える。
その後、姉妹は一緒にGPを見るようになり、語り合う時間が増える。乃愛は過激な怒りを向けていた作家や事件についても、「あの人も人間なんじゃよ」と受け止め直す姿勢を身につけ、聖愛もそれに影響される。人を偶像や敵としてではなく「人間」として見る視点を得たことで、二人は精神的に強くなる。
乃愛は英語学習に打ち込み、カナダ留学を決意する。束縛から解放された聖愛も勉強に前向きになり、特に英語と数学で成績を伸ばす。GPの名が「輝く相棒」を意味する造語だと知り、聖愛にとっての本当の「GP」は、いつもそばにいた姉・乃愛だと気づく。
一方、作家の貢は帰郷し、幼なじみの猛と再会する。かつては届かぬ存在だった町田美咲と猛の結婚を思い出しつつ、自分も愛によって結婚できた過去を振り返る。太った猛に迎えられ、少年時代の記憶と現在が重なり合う中、貢は地元に戻った実感を噛みしめる。
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