
妻・美咲の不貞が明らかになった後、猛は夫婦関係の冷え込みや自身の老いを静かに受け入れつつ、新しく買ったベッドに小さな安らぎを見いだしている。一方で、その出来事をきっかけに、長女・乃愛と次女・聖愛の猛への態度は軟化し、家族の空気はわずかに和らいだ。以前は反目し合っていた姉妹も、同じ韓国アイドルを「推す」ことで距離を縮め、再び親しい関係を取り戻しつつある。
そんな折、猛の幼なじみで作家の松川貢が帰郷することになる。猛は再会を喜ぶが、集落では事件をめぐる噂話や詮索が渦巻き、猛は人々の視線に違和感を覚える。さらに長女・乃愛は、貢の過去の不祥事に強い嫌悪を抱いており、猛はその思いをどう受け止めるべきか悩む。結局、猛は衝動的に貢の帰郷を告げ、乃愛の沈黙に不安を残す。
聖愛の内面に焦点が移る。恋人・紡との関係に縛られていた彼女は、姉・乃愛から「自分の価値」を説かれ、徐々に依存から離れ始める。周囲の視線や称賛の中で揺れる自尊心と、恋人への執着。その転機として、文化祭でのダンス練習を通じて、後に「推し」となるアイドルグループと出会う予感が示される。
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