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万千花はカナダ・バンクーバーでの生活を始め、落ち着いた日々を手に入れた。ルームメイトのモリタは干渉せず過ごしやすかったが、彼女が数か月後に去ると聞き、大きな不安を覚える。快適さを失いたくない万千花は、日本でくすぶっていた幼なじみの遙を呼び寄せる。二人の関係は子どもの頃から特別で、遊びや挑戦ごとは常に万千花が主導し、遙は従ってきた。高校時代にはお揃いのアクセサリーで絆を示し、19歳で共に大きな刺青を入れた。20代後半になると万千花は夜の仕事の限界を感じ、将来に不安を抱く中で、同年代の芸能人が留学する姿に刺激を受ける。やがてワーキングホリデー制度を知り、カナダ行きを決意した。

一方遙は、自身の短期留学の失敗や過去の空白を悔やみつつ、語学学校に通い始める。クラスには若い学生が多く、彼女は打ち解けられず孤独を感じるが、それでも学び直そうと努力する。生活の中では日本と違う安全意識に戸惑いながらも、現地での習慣を覚えていった。万千花は英語を流暢に話し、その姿に遙は憧れる。二人の思い出は小学校にまで遡る。万千花は常に型にはまらない発想をし、教師にも臆せず疑問を投げかけた。その姿勢は時に衝突を生んだが、遙にとっては世界を広げてくれる力でもあった。中学に入っても万千花は規則に縛られず、強い個性で周囲に挑みながらも親友を守り続けた。

今、万千花は化粧をやめ自然体を貫き、遙に対してもそのままで美しいと語る。その言葉に遙は驚きつつも笑い、昔から変わらぬ彼女の率直さに安心を覚える。刺青や規則破り、過去の放蕩もすべて含めて、万千花は遙にとって唯一無二の存在であり続けていた。


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