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松川貢は45歳の作家で家庭もあるが、年下の女性・遙と関係を持ち、年齢差や立場の非対称性に葛藤していた。遙は飾らず率直で、金銭や束縛を求めず、むしろ自立した姿勢を見せる。だが貢は「自分は彼女を搾取しているのでは」と罪悪感に苛まれ、心の中で「平等な関係だ」と言ってほしいと願っていた。やがて彼は渋谷で職務質問を受け、女性と共に現行犯逮捕される。幼馴染の猛や村の人々は驚愕し、誇りに思っていた人物の失墜に深く落胆する。特に村の中学生・乃愛にとっては衝撃だった。彼女は幼少期から「薬物使用者=人間でなくなる存在」と刷り込まれており、尊敬していた貢の逮捕は裏切りに映った。乃愛は失望を憎しみに変え、複数の匿名アカウントで徹底的に貢を批判し、作品のボイコット運動まで仕掛けていく。誇張や誤情報も交えた彼女の活動は、SNS上で大衆の怒りを増幅させ、貢の社会的イメージを失墜させたが、作品の売上自体は逆に増え、印税収入は続いた。乃愛は「二度と復帰させない」と使命感に燃え、執拗に追い続ける決意を固める。

一方、遙は執行猶予を終え実家で療養していたが、小学校からの幼馴染・万千花に誘われカナダへ渡る。父・映心の後押しもあり、語学学校に通うため学生ビザを取得し、バンクーバーでの新生活を始めた。高い物価に驚きつつも、国際色豊かな住環境と友人の支えにより、少しずつ心を取り戻していく。


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