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何も持っていなかったから、走り続けることができた。
誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。
歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を
鮮やかに描き切る感動長編!
郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。
だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、
代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。
生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。
勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、
なかなか世に出ることができなかった。
そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。
そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。

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1年3ヶ月に渡り読んだ朝刊小説『札幌誕生』の著者の
門井慶喜さんの講演会が11/30に道新の新本社ビルである。
午後のJinじいチャリ散歩のアフタヌーン読書は彼の作品をチョイス。
郵便の父と言われた前島密の人生にタイムスリップするかな。


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