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おいらのブロンプトン・ライフの始まりは、
息子が生まれた1994年の時、転勤に
なった函館だ。
結婚して、独身時代からの食生活の変化で
幸せ太りっていうか体重が増えまくって86kg。
健診でドクターが「Jinさん、やばいよ
メタボで完璧な脂肪肝」とのこと。
何か運動しないとっていう健康指導。

わかっているって、そんなこと。
リンゴ・ダイエット、汗だしウォーキング、
足の裏ダイエット、半身浴ダイエット、
ランニング、するめダイエットなどなど。
いろいろやったけどすべて中途半端で
おまけにリバウンドの繰り返し。

特にダイエット王道のランニングは足の
疲労骨折っていうんだか、地面に足が着く度に
激痛があり、走ることができない。
歩くときは何も痛みがないのだが。
それじゃ、走るんじゃなくてペダルをこぐのは
どうだろうと。
単純な発想で思い浮かんだのが自転車。

息子を後ろに乗せ幼稚園に通うために買った
ママチャリ。
そして半分、ダイエット気分で始めた
早朝のブラブラ自転車散歩。
これがまた、気持ちがいいんだね。
そしてもっと面白い自転車趣味があるかも
ねってことで。
ネットサーフィンで自転車情報を集めて。

自転車ワールドに舞い込んでどんな自転車に
するってことで、あるわ、あるわ、奥深いね。
ロードレーサー、MTB、クロスバイク、
ランドナー、スポルティーフ。

型から入るおいらはサイクリストの
典型的スタイルを一度試着してみたよ。
ヘルメットにサングラスして、その下に
ピチピチのジャージやパンツを着けて
鏡を見たら、短い首、短い腕、おまけに
短足の昭和のおっさん体型には見た目には
新種の昆虫かイカ星人になっちまった。

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イカ星人参上!




走るのは歩道やサイクリングロード。
まともな自転車レーンもないのに
貨物トラックや大型バスが横切る車道を
走るなんて単純に怖くねぇ?って話。
ウォーキング以上サイクリング未満の
時速10kmの小さな自転車旅。

時速10km未満なら歩行者にぶつかっても
そんなに大きな事故にはならない。
まあ、それでも道交法違反って言うなら
歩道を押して歩いても絵になる小径車。

ヘルメットかぶってサングラスして歩道を
走っていたらヒンシュクの嵐。
そんなこんなで車種はロードやMTBは
ないなってことで、ついでにイカ星人にも
なる気はないのでスタイルは普通のカジュアル。

ある時、夢を見てたのかな、
それともふと思いついたのかな。
頭の中に浮かんだイメージが
折りたたみ自転車だった。
息子が生まれたのは1994年だから
幼稚園時代の1997年だと思う。
ちょうどおいらが40歳の時か。

折りたたみ自転車でいろいろ調べてみたね。
今でも覚えているYahooの
折りたたみ自転車の掲示板。
もし折りたたみ自転車を買うとしたら
何がいいかなってことで。
アドバイス好きな自転車愛好家のご同輩が
ワンサカ居ていろいろなご助言の数々。

で、やっぱり国産かな、国産では
世界最軽量でトレンクル。
でも30万くらいしたかな。
でもってボツ。
そしてBD-1かブロンプトンって
ことになって。
どちらも15万くらいはする。
でもってボツ。
悲しいかな、我が家の家計からおいらが
独断で買える上限は3万くらいまで。

いろいろ思い悩んで最終的な決め手は
何のことはない前傾姿勢のない
リラックスポジションのブロンプトンの
Mハンドルに心を奪われる。
何とかならないか、見つけたのが
値段が7万くらいの台湾OEMの
ブロンプトン。

当時、北海道では扱う店舗がなかった
かも知れない。
大学のスクーリングに東京に行った時、
杉並のフレンド商会で購入、
そして記念撮影が上の画像。

清水の舞台から飛び降りて
買いましたよ、このブロンプトン。
思い通り、軽いし使わないときは
車のトランクの中。
雨露も自転車泥棒の心配もない。
小さくて可愛くて、息子の次くらいに
可愛がった。

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ブロンプトンのことを思うと子供の頃、
好きだったアニメ「ど根性ガエル」の
ヒロシにとってのピョン吉が思い浮かぶ。
友だちっていうよりマスコットって
いうより相棒みたいな感覚。
なのでブロンプトンの名前は
自然と「ブロ吉」になった。

前傾姿勢をしなくて回りの景色をゆっくり楽しみ、
折りたたみの小径自転車なので歩道走行も違和感なし。
ヘルメットなしでまったりとポタリングで健康にもいい。
たかが小さな車輪の自転車なんだけど、この小さな車輪が
おいらにとっては最大級の親近感を感じた。
きっと一生もんの付き合いになるな、って思ったね。

80代の腰の曲がった爺さんになってブロ吉に
乗れなくなったら、移動用ホイールが付いている
数少ない折りたたみ自転車なので歩行補助の
杖の代わりに介護用品の役目も果たしてくれる
言わば人生の相棒とまで思えてくる。


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息子の成長をみてみると幼稚園児の時が
一番かわいい。
函館時代は息子の一番かわいい
幼稚園児の想い出とブロ吉はリンクする。
ブロ吉に息子を乗せて一緒にポタリングは
まさに至福の時。
おまけに体重も86kgから71kgへ体形が変わった。

そんなブロンプトンとの出逢いだった。

トラベルコンシェルジュの日常を綴った
この備忘録ブログは2004年4月に始めて
今日で10年経つ。
これからの10年はブロ吉をメインキャストに
据えてこのブログを続けて行きたいと思う。

そんなブログ10周年の記念投稿。
ってことでブログ10周年記念プレゼントはこれ☟

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台湾生まれのブロ吉は知り合いのところで第二の人生。
英国生まれのブロ吉がおいらのところにやって来た。
新たなブロンプトン・ライフの始まりだ。


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