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TN挿絵日記ライターJin Tonicの備忘録です。

7章 また会う日まで

�� 3月12日 「また会う日まで」

朝目覚めると4時だった。
ふかふかのベッドの上に、布団もかぶらずに寝ていた。
窓の外を見ると、まだ青の闇が広がっていて、
見るからに寒そうだった、
街灯はほの黄色く優し気にと森、その下を朝の4時にも
関わらず人々が行き交っていた。
夜、お酒を飲んだ人たちの遅い帰りかな、と思う。

それからお風呂に入ろうと思い、1週間ぶりに
見るバスタブに「シャワージェル」とお湯を入れた。
この、シャワージェルって実は何か分からなかったんだけど、
たぶん泡風呂だろう、と思って入れてみた【笑】
でも、本当にそうらしくてよかった。
段々と泡が盛り上がってくる様を見て、
何だかお嬢様になった気分になった。
う〜ん、さすが庶民!【笑】一般ピーポーやね。
中に入ると、泡の下は意外とぬるくて寒っ!
お風呂の中で今日は何をしようかなぁ〜と色々考えて。
デパートはどこも開いてないし、やっぱり何か博物館とか
に行こうかなぁ〜、そういえばこのホテルの目の前に、
郵便博物館みたいなのがあったなぁ〜
お父さん、郵便局員だからここはおさえて
おくべきかなぁ〜なんてね。
飛行機は17時20分発で、全てのお土産はもう空港で
買うしか道はないから、遅くても14時ごろに
空港に着いてお買い物をしなきゃ!

お風呂から上がっても、まだ朝食まで2時間あった。
サーリセルカだけかな、って思っていたのに、
ここでもやはり朝食開始時間は8時だった。
日本ならたいていのホテルは7時だよね?
これもやっぱり生活のゆとりの差、なんだろうね。
日本で8時朝食開始だったら、
ビジネスマンからブーイングがくるね。

朝食までの時間は日記を書きながらMTVを
ずっと観ていて、サーリセルカで聴いて、
すっごく心に染みた歌がまた流れた!
嬉しくて、思わずグループ名メモっちゃった。
「The Rasmus」彼らはヒットするよ〜!
何だろうね・・・。私の中で、心に響く旋律があって、
自分もそれを表現していきたいと思っているんだけれど、
なかなかうまくはいかない。
その旋律を聴くと、宇宙の神秘に触れるような気にさえなる。
やっぱり常に音楽とは共に在りたいなぁ〜!

8時になって早速朝食を食べに行こう!と思い、
1階のフロントの横にレストランがあったからあそこだ!と
思って行ったら、チェーンが掛かってて。あれ?
フロントの人に「何時に開くんですか?」と聞いたら、
「朝食は10階でございます」って言われちゃった【笑】
せっかく6階から降りてきたのに〜!
またエレベーターに乗って、上がって行って、
そしたら6階で止まって2人の男性が乗ってきて、わおっ!
でも、笑顔で、
「ヒュバーフオメンタ!(おはようございます)」って言ったら、
あっちも笑顔で返してくれて、つかみOK!
何でも臆することなく心をオープンにしていけば大丈夫だよね!
降りる時も、レディファーストで。うれしいなぁ〜!

朝食はさすが高級ホテルだけあって、
食べ物の種類も質も半端ないっ!
(あくまで田舎者の見解ですけど)
パンだけで10種類近くあって、コーンフレークも3種類、
あとビーンズとかもいっぱいあって!
嬉しさの余り、かなりいっぱい取って
、窓側の空いてる席を探したんだけれど、、、
残念ながら窓側は全席埋まっていて、
仕方なく、その隣の席へ。
それからパンを二つくらい食べたころ、
隣の窓側の席の夫婦が立ち上がったから、
「空いたぁ〜」と思って自分の皿を移動させたら、
その夫婦がコーヒーを手に戻ってきて!
夫の方が、すごく申し訳なさそうに、
「Coffee….Sorry.」って言うから、
「Sorry」って苦笑いしながら元の席に戻りました【恥】

そんな私の恥ずかしい様子を見ていたのか、
日本人男性が、「僕、窓側ですけど、
よかったら一緒にどうですか?」って。
雰囲気T先生!見るからに紳士で、とっても優しそう!
終始敬語でしゃべってくださいましたよ。

この日の朝食時が、こんなに有意義なものになるなんて!
誰が想像できたでしょうかっ!?
その雰囲気田口先生の男性は、Nさんといって、
東京でコンピュータ系の研究をしている、博士号を持った方!
そんな優秀な方なのに、ちっとも自分を驕らず、
謙虚に話もしてくださって。
「教養のある人」ってこういう人なんだ!って本気で思った。
こんな田舎から来た小娘の話を真剣に聞いてくださって、
「すごいですね!」って褒めたり、
「それも確かですけれど、僕はこうも思うんです」って
私の意見を否定することなく、話をさらに膨らませてくださった。
こんなに穏やかに、自分の意見を主張しつつ、
更に奥深い意見を聞けるのは初めてだったかもしれない。
たまに、夜遅くにお父さんとも何気なく深い話をするが、
その時のような心の平安を得ていた。
初対面とは思えないほどお互い色々な話をして、
話題は尽きなかった。
私が大学で学びたいと思っている「風土」のこととか、
「原住民」のこととかを話すと、最高の褒め言葉で、
「アナタみたいな人が、次の未来を背負うんですよ」と
言ってくださった!
いいんですかぁ〜?こんなボンクラで楽観主義に
未来を背負わせて〜!【笑】
何か、日本の大学生の多くは何の目的意識もないから
、、ここまで学ぶ意欲と意志がある子は珍しい、って。
まぁ、フィンランドに一人旅しちゃうような、
アホですからねぇ・・・。
でもね、私にとってはそれが普通。
屋久島という大自然の中で、親からの愛情をたっぷり受けて、
勉強することを強要されたこともなく、
大好きな音楽と文学に囲まれて、自由のびのびと生きると、
自然とこうなっちゃう。
だから、大学生活を無為に過ごすことなんて許されないの!
そんな風に過ごしたいとも思わないし、そんなこと言ったら、
うちのお母様に殺されちゃうゎ。いゃ、マジ話で!
やっぱり、自然の中で生きているからなのか、
家庭の教育がよかったのか、常に「感謝」の念は持っていると思う。
大学に行くことも、家族の協力がなければ無理な話しだし、
また4年間、学校に行かせてもらうわけだから、
お父さんの郵便局での働きと、お母さんの花屋さんと
ミンチさんでの働きを無駄にしないためにも、一生懸命勉強します!

時間も忘れて話し続け、9時を少し過ぎた頃、Nさんが、
「僕は今日、ヘルシンキにいる同僚と10時にロビーで
待ち合わせなんですよ。日本人の女性の方ですよ。
よかったら会ってみませんか?」と誘ってくださって!
もちろん、遠慮を知らない私は、「いいんですかぁ〜!?是非!」って。
いつか人を信じて痛い目に合いそうなくらい、
人を疑うことを知らない私。
ま、今のところあってないから、人を見る目がある、ということで♪

Nさんと別れた後、さっきまで私がいた席にR子さんがいるのを発見!
「R子さん〜」と声をかけ、更に私はパンとコーンフレークを
取ってまたR子さんと一緒に食べた。昼食の分まで食べちゃえ〜
という意気込みで。
そして、10時にロビーに行くと、王様が座るような椅子に
座っているNさんの姿が。
「きちゃいました〜」と言って、私も王様の椅子に座った。
同僚の方が来るまでの間、Nさんのドイツ滞在時の話や、
学生の頃友達と行ったアメリカ旅行の話とか、
とっても面白い話をたくさん聞いた。
やっぱりドイツはいいっ!!益々惹かれた!!
アメリカは、今は行かない方がいい、とおっしゃっていた。
う〜ん、私もアメリカにはあんまり興味をそそられないのよね・・・。
テロの警備とかも厳重らしく、いい雰囲気じゃないって。
Nさんは、世界各国を回っているだけあって、
ためになる話がたくさんあった。
こういう人との出会いって本当に貴重で素晴らしい!と
自分の運のよさに感謝!
ここで実は名刺をいただいて、名前とかも知ったんだけれどね。

10時を過ぎても、なかなか同僚の方が来ない!
でも、Nさんとの話で十分満足していたから、
いいやぁ〜と思っていたんだけれど、
Nさんは私にすごく気を遣ってくださって、
「ごめんなさいね」と少し申し分けなさそうだった。
結局、同僚の方が来たのは11時!同僚の方は、Kさんといって、
とっても可愛くて小柄で若いの!!
Nさんと同い年だから35歳のはずなのに、とてもそうは見えない!
また関西弁がおもしろいっ!
もちろん初対面で、しかもおまけのようについてきた私を
快く迎えてくださって、
私はフィンランドの話を聞いたら失礼しようと思っていたら、
「じゃぁ、行こうか!」って言われて、一緒に市内巡りをすることに!

フィンランドといったらやはりデザインっ!
しかもNさんはデザインの勉強をされている方だったので、
最初に最新のデザインが集まるお店に行った。
しかし、12時開店で開いていなかった。あいちゃぁ〜。
それからとりあえず通りを歩きながらフィンランドの話をして、
気がつくと大聖堂の方に。
この日はため息をつきたくなるくらいの晴天!
本当に雲ひとつなかった。
Nさんは、かなりの凄腕カメラマンらしく、
シリアラインを見ていた私たちをパシャパシャ。
しかも、近くにいたフィンランド人にも、
写真撮影を頼まれてるし【笑】

ヘルシンキ大聖堂を、今度は正面から登ることにした。
この階段!雪で凍っていてかなり危ない!
思えば、フィンランドの歩道には小石より小さな粒?みたいなのが
敷いてある。
これは、滑らないようにするための工夫らしい。
もしおばさんか誰か滑ってしまおうものなら、
「滑っちゃったじゃない!国は何してんのよ!」って
国民はちゃんと文句を言うらしい。
まぁ、高い税金払ってるからね・・・。
なるほど、いい国だ。
日本では、国民の声は届いているのかな?

大聖堂の前には、黄色の建物がズラーッと並んでいた。
それはなんと、「ヘルシンキ大学」
めちゃくちゃキレイ!
ヘルシンキ大学といえば、日本の東大のようなものだけど、
古びた感じが全くなくて、統一感あるし、
美術館のような出で立ち。
思わず九大と比べちゃったよ・・・【泣】
なんてったって、壁にコケが生えてたもんなぁ・・・。

気を取り直して!
気がつけば、時刻は12時。
自然と次に向かうはレストラン。
Kさんが、お勧めというガラス張りのレストランに入った。
こんなにいいところに入るんだったら無理して
朝ごはんたくさん食べるんじゃなかった・・・と後悔。
しかも、Nさんが、「高校生に払わせるわけにはいかないよ!」と
おごり宣言!
そんなっ!自分で払います〜!と言いつつも、内心ヨッシャ!【笑】
図々しくもおごられちゃいました〜!ありがとうございます★
食べたのは、なんかのスープと、エビの乗ったパン!
それとコーヒー、デザートにラズベリー?のケーキを少し。
お腹いっぱいだったのに、若いなぁ〜ぺろりと食べちゃった。
エビも冷たくて、とっても美味しかった!

食事中はずっと、Kさんがフィンランドについて
ためになることばかり話してくださった。
フィンランド人は、たとえ借りてるアパートでも、
自分の好きなように改造しちゃうらしくて、
ペンキ塗りから自分でしちゃうんだって!
何か、日本のように、どこかの業者に頼むっていう
システムがなくて、引越しをしよう、ってなっても、
自分たちで荷物も運んでするらしい!
とっても自立した国だなぁ〜と思った。
でも、逆に言えば、自分たちのことは自分たちで、
っていう当たり前のことをしてるだけであって、
日本のほうが色々業者に頼みすぎてるのかなぁ〜っていう気がする!
それだけ自分でする時間も技術もないんだけどね〜。
後は、フィンランドに住むってなった時のビザを取るのが
難しかったっておっしゃっていた。
だから結構出発は遅れたみたい・・・。
う〜ん、、、将来フィンランドに住みたいけど・・・。
そう簡単にはいかないかもね。

しかもっ!フィンランド人は、冬はとってもとっても
機嫌が悪いらしくて・・・。
眉間に皺を寄せてみんな歩いているらしい【泣】
で、加藤さんがフィンランドに来たときは丁度冬の11月で、
誰も歓迎パーティをしてくれなかったって・・・。
「彼らは夏のためだけに生きてるから!」ってKさん断言していた。
冬は蓄えの時期なのかもね。
厳しい寒さという気候が人をそうさせているのね。
風土が人に与える影響だ!

あとは、フィンランド人は日本の3分の1しか働かないという話。
本当らしい!それでいて同じくらいの給料をもらうんだって。
まぁ、日本人が働きすぎてるんだろうね!
余裕がなくて、何だか窮屈で息苦しいね。
こっちの人たちは本当にゆとりがあるもん。
自分のペースっていうのを保っている。
日本人の忘れているもの、それがここにはまだあると思った。

しかし!2人の話す話題にしばしついていけないことが!
やはり経験が浅いから、言葉の意味が分からないこともあったり。
まだまだ勉強不足です!というか、
18年しか生きてないから、経験していないことが多すぎ!
失敗も成功も、どんなことでも経験するぞ!っていう気になった。
話は盛り上がったが、私がそろそろエアポートバスに
乗らなければいけない時間になったので、ホテルへ。
この時期はどこの国も一緒らしく、フィンランドでも道路工事が盛ん!
「どこもかしこも掘りまくってるよ〜!別にキレイなのに・・・。」とKさん。

ホテルで預けておいた荷物を受け取り、すぐ近くのバス停へ。
そこにはたくさんのフィンランド人の男性が集まっていて、
なにやら楽しげにこっちを見ている・・・。
私たち3人が記念に写真を撮っていると、
そのうちの一人が、割り込んできたり・・・。
へらへら笑っていたけど、内心ちょっとコワっ!
初めてのタイプの陽気でおちゃらけたフィンランド人!
「早く乗って!からまれないでね!」と
Kさんは心配してくれた。
名残惜しくも、2人に別れを告げてバスに乗った。
このお二方との出逢いは、本当に運命的な出会いでした!
一人で恥をかいていた私に声をかけてくれたNさん、
ありがとうございます!
人生のためになる旅になりました!

一つ手前の停留所で降りそうになる、
というハプニングはあったものの
、陽気なフィンランドのお兄さん、おじさん?たちと
ワイワイいいながらヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。
人の多いこと!
でも、すぐに荷物も預けられて、何だか手馴れた感じ??
一人だと、逆に自分がシャキーンってなる。
頼れるのは自分だけだからね。
とか言いながら、かなり周りの人に助けられてるけれど【笑】
まぁ、人は一人じゃ生きていけませんから!
周りの好意に甘えることも大事です。
って、言い訳してみたり。
でも初海外初一人旅で分からないことだらけだからいいんだ〜↑↑
何も気負いがないから、何もかもがスムーズにいったよ。

さぁ〜、そしてお買い物の時間です!
本当に殆ど誰にもお土産を買っていなくて、かなりヤバイ状況。
でも、空港内は思ったよりたくさんお店があって、
ゆっくりお買い物ができた。
TAX FREEだしねっ!空港内は。
消費税の高い国では空港で買うのがいいねっ!

フィンランドのお土産っていったら、サンタグッズか、
アラビアかイッタラかマリメッコだから、
家とかにもアラビアのコーヒーカップにした。
でも、コーヒーカップって重い・・・。
気がつけばかなりの大荷物!
出発ゲートに着いた時には、もう肩が凝ってしょうがなかった!!
ゲートの前の椅子に座って一休みしてると、
向こう側にまだお店が!
ムーミンが見えたので行ってみたいなぁ〜と思い、
近くにいた日本人夫婦に、
「すみませ〜ん、荷物見ててもらえますかぁ?」と
ほんっとに図々しくもお願いし、いそいそとお店へ。
チョコレートとかを買って戻ってくると、R子さんの姿が!
「R子さぁ〜ん!!いつからいたんですかぁ〜!?」
一人旅同士だから、お互いの存在が結構支えになっていたり。
少なくとも私はR子さんに会えてすごく安心したし嬉しかった!
そこでR子さんと記念写真をとり、
「またどこかで会えるといいね〜」という話をした。
会えるかな?でも会えたら、
本当に人生で出会うべき人なんだと思う。

関空行きのアナウンスが流れ、本当にここ、
フィンランドを去る時がきたのだと
耳を澄ませば実感する。
この心地よいざわめきの中の静寂に、
言葉では言い表せないものを託していた。
夢でもなく、希望でもないきっとそれは幻を
想うがゆえのもの・・・。

さぁ、帰ろうか、遥かなる故郷へ。
さぁ、帰ろうか、確かなる第2の故郷を飛び立ち――――。

私のフィンランド旅行に携わってくださった、
全ての人々に感謝と、幸福を願い…。

3月12日 (Finland-Time)

6章 首都ヘルシンキへ


朝はいつものように5時に起きた。
それからすぐにシャワーを浴びた。
今日でここともお別れだと思うと、何だか不思議な感じがする。
ここに滞在したのはたったの5日間だったが、
長年過ごした故郷を去るような心境になった。
ここはきっと、私の第二の故郷だ。
そんな哀愁を帯びたまま、屋久島から持ってきた貝殻を
入れた箱を持ち、外に出た。
「何かフィンランドに埋めてきたいな」とずっと思っていたのだが、
行く前日にバタバタと詰め込んだのが、
パソコンのすぐ前に置いていた貝殻だった。
でも、ここに来て、貝殻を持ってきてよかったと思う。
屋久島の海で眠り続けていた貝殻たちは、
生命の息吹を秘めている。
5時ごろにはどんよりとしていた空模様も、
鮮やかな青で染め尽くされていた。
フィンランドの空はとても近くにあって、
はっとする純心を浮かべるにはちょうどいい。
雪の上を歩くのも大分慣れた気がする。
雪というものにはあまり親しみもなく、
見慣れたものでもないが、フィンランドの雪は、
まるで空からの贈り物の宝石のようにキラキラしていて、
それでいて心に染み渡るやわらかさがある。
新雪が積もった朝の路面は何一つ汚れがなく、
思わず顔をうずめたくなる。
どこに埋めようかとロヴァニエミ行き方面に歩いていると、
突然、曲が舞い降りた。
「I love Finland.My country Finland♪」
大したメロディではなかったけれど、一人、
歩きながら口ずさんでいると、想いがこみ上げてきた。
本当にこの旅は、人の優しさというものにたくさん触れた。
人との出逢い、その運命を感じた。無理をいってきた一人旅。
高校を卒業したらすぐに行く、と言い張る私に、
母は「今じゃなくてもいいでしょ?大学に入ってから、
友達とでも行けば?」と言った。それでも私は来た。
今、この瞬間、待っているものがあると信じていたから。
今じゃないと出会えない人々、景色、風があったから。

貝殻を入れた箱は、道の外れの並木の下に埋めた。
雪は深く、定めた木の下にたどり着くのに大変だった。
靴もジーンズもずっぽり雪にはまってしまった。
大切なものを埋める、という行為は、私が夢見てきた
ようにロマン溢れるものだった。
また、今度ここにこよう。
その時、どんな思いで同じ風景を見るのだろう。

埋め終えた後、清々しい気分で道を帰った。
ずっと、行きに歌ってきた曲をまた口ずさんでいた。
なのに!!!
そのまま朝食を食べに行って、そこにいたおじいさんに
あの、初日に食べたお粥みたいな食べ物の名前を聞いて、
それが分かって自分の席に着いた瞬間!・・・忘れてしまった。
何度も必死に思い出そうとするのだけれど、
もうあのメロディは消えてしまった。
悲しかったけれど、おじいさんに捧げたと思おう、
と前向きに考えた。
そのおじいさんとは、初日、朝食時にそのお粥みたいなのに
ブルーベリーソースをかけるのがいい、って
教えてくれたおじいさん!
安房人にしか分からないと思うけれど、
船行の区長さんにそっくり!!【笑】よく会っていて、
最終日もあっちからさり気なく、「Hi.」って声をかけてくれた。
それがうれしくて、そのおかゆみたいなものの名前を聞いたの。
フィンランド会話帳で、それらしきもので
「velli」(お粥)ってあって、それを指差して、
「これ?」って聞くと、「No.」と首を横に振った。
おじいさんはペンを取って、「puuro」と書き、
「ゥーロ」と発音してくれた。
「プーロ?」と私が聞き返すと、
「ゥーロ」と優しい声で言ってくれた。
このおじさんとの出逢いも運命だ!と思い、
写真が撮りたくなって、大急ぎで部屋にカメラを撮りに戻った。
カメラを手にパブへ戻る途中、帰ろうとしている
おじいさんを発見!!
「待って〜!一緒に写真を撮りませんか!」と
一応英語で言うと、少し戸惑った様子で、
「あ・・・」と言い、「英語が、、、しゃべれないんだ」と、
つたない英語で一生懸命に言ってくれた。
それから、おじいさんはフィンランド語で必死に
「何か」を伝えようとしてくれて、
私は何も分からなかったけれど、
おじいさんの言葉をリピートすると、笑って頷いてくれた。
何て素敵な瞬間なのだろう、と思った。
朝の光も淡く二人を照らし、とても心地よく感じられた。
穏やかな朝のひと時だった。

それからは帰り支度を整えて、リエコンリンナホテルへ行き、
日本人スタッフの方にお礼を告げた。
そのままスキー場へ行き、ソリでの最後の戦い!!
今までで最高の高さまで上り、そこから一気にヒューン!
一度も転ばずに大成功!最高の気分だった。

そしてバスの時間まであと30分になり、
パニモホテルを出る時がきた。
最終日のスタッフは初日と一緒で、例の派手なお姉さん。
パニモを出るとき、店内にいたお兄さんたちが、
「バイバーイ」って手を振ってくれたことが嬉しかったな!

バス停で空港行きのバスを待っていると、
「ぽたぽた焼きのおばあさん」の細いバージョンの
おばあさんがいて、にこって笑うと、
あっちもにこって返してくれてとってもうれしかった!
人の笑顔って素敵!そして笑顔を人に返せる、ってまたまた素敵ね!

バスに乗ること20分、5日ぶり?のイヴァロ空港到着。
屋久島空港、って感じで意外と小さいの。
そこでも、携帯会社勤めの日本人男性2人に会って、
仲良くなっちゃった。
「一人旅」「高校卒業したばかり」っていうキーワードに
みんなびっくりして、とても親切にしてくださるの。
おじさまたちは次はドイツに行くらしかった。
仕事で世界を飛び回るっていいなぁ〜。

ヘルシンキ行きの待合場所で、サーリセルカでも
何度か顔を合わせていた20代の一人旅の日本人女性と出逢った。
名前はSさん。
精神科のリハビリをしている方。
雰囲気がとっても落ち着いた人で、一緒にいると安心できた。
バリ島とフィリピンとタイに行ったことがあるらしく、
バリにいたのはバリ島テロ事件の
一週間前だったらしいっ!危ない!!
飛行機でも隣同士に乗って、ヘルシンキ・ヴァンター空港に
着くまでずっとお話をした。
やっぱり、人間って話すのが好きなんだなぁ〜ってつくづく実感。
私は、相手がいなくても独り言をよく言うけれど、
聞いてくれる相手がいるって素敵。
話をすることで心が落ち着く、ってことに気づいた。
家にいると、そんなこと一生気づけないだろうな・・・。
そんな暇がないくらい家族みんなでしゃべくってるからなぁ〜【笑】
ね、お母さん。

ヴァンター空港に着くとすぐに二人でトイレに駆け込んだ!
でも、長い行列で・・・ヤバイ〜!【汗】
待っている列に、めちゃくちゃ可愛いフィンランド人の女の子がいて。
たぶん同い年くらいなんだろうけど、大人っぽくて
スタイルもよくて、何なの!?【笑】
もぅ、女の私でもドキッとするくらい可愛かった!!

何とか荷物も受け取れて、バスにも乗れて、ヘルシンキ市内へ。
フィンランドのバスはとってもきれい。
普通の路線バスでも、何かカッコいいの!
ヘルシンキ市内に近づくにつれて胸はドキドキ☆
R子さんとはホテルまで一緒で、意気投合!
バスの中でも、二人で「すごいね〜!キレイだね〜」って
はしゃいでいた。
バスから、普通の公園の中にスケート場発見!
滑りたいなぁ〜〜イナバウアーでも披露しましょうか?【笑】

さぁ、ヘルシンキ市内到着です!!目の前に、
私たちが宿泊する高級ホテル「ソコス・ヴァーグナ」があった。
ヘルシンキ市内は、もぅ映画の世界!!建物が立派過ぎる。
「あぁ〜ヨーロッパなんだ!」ってやっと実感。
今まで屋久島とそう変わらない田舎のサーリセルカに
いたから感じなかったけれど、ようやく!
フィンランドの中のヨーロッパ性を感じた!
でも、さすがはフィンランド。ヘルシンキは
フィンランドの首都なのに、ちっともゴミゴミしさがない!!
私はまだ東京には行ったことはないが、
人の話やテレビで見る限りかなりゴミゴミしくて、
人はせかせかと歩いている。
ところが、フィンランドの町並みは、
外観を重視しているのか、そんなに高い建物がない。
高層ビルなんて、そんな近代的な要素は皆無に等しい。
一つ一つの建物が、街を作る大切な役割を担っていて、
無駄や粗雑さがない。
また、道路も幅が広く、窮屈感を感じない。
ここが本当に首都なの?と目を疑うほど、
ゆったりとした印象を受ける街だった。

私が、ここで一番楽しみにしていたのは「ヘルシンキ大聖堂」
タマネギみたいな頭をした、フィンランドの象徴的建物だ。
ホテルについて、荷物を置くとすぐに、建物と建物の間から
垣間見えるそのタマネギ頭を目掛けて歩き出した。
地図も持たずに、たった一人で、
道行く人に道を尋ねながら歩くこと約15分!
ようやくヘルシンキ大聖堂を目前にすることができた!

「はぁ〜すごいっ!ヘルシンキ大聖堂だぁ〜」
なりふり構わず、とにかくバリバリの日本語で歓声を上げた。
雰囲気、タージ・マハル!インドっぽいの。
そして、会話帳にはヘルシンキ大聖堂のことを、
フィンランド語で「tuomiokirkko(トゥオミオキルッコ)」と
書いてあって、大聖堂の前で
私が「とぅお・・みぃおきる」とシドロモドロしながら言っていると、
そこを通りがかったフィンランド人のおばさんが、
「トゥオミオキルッコォ〜!」と正しい発音で
私に教えてくれたのでした【笑】
中に入ってみると、意外にこじんまりとした教会。
とっても神聖な雰囲気で、パイプオルガンでも弾きたくなる気分。

それから、適当に周辺をウロウロしていたら、高台にある十字架を発見!
ウスペンスキ寺院。ロシアの影響を受けた寺院らしい!
茶色の建物で、角ばっているんだけれど、おとぎの国から
出てきたようなメルヘンチックな印象も受けたなぁ〜。

その付近が、バルト海峡で、シリアラインっていう
豪華客船が止まっていた!
いつかアレに乗ってヘルシンキから
スウェーデンに行くんだぁ!
それから今度は少しお買い物をしよう!と思い、
フィンランド最大のデパートといわれる「STOCKMAN」は
どこだろう〜と思いウロウロして・・・。
やっぱり屋久島育ちだからか、地図を持つという習慣も、
地図を見るという習慣もないもので、
とりあえずそれらしいところを探してみて、
分からなかったら人に聞けばいいやぁ〜
と思ってしまうのよね・・・。
これじゃぁ、都会で暮らしていけないゎ・・・【汗】
実際、人に聞いたほうが早いや!と思って、
街中を歩くおばさんに「Excuse me….」と声をかけたら、
「ごめん、忙しいから」みたいな態度で冷たく
跳ね除けられてしまった!
フィンランドに来て、初拒否!
サーリセルカではみんな親切に教えてくれたのに・・・。
やっぱりここは一応首都なんだなぁ〜って少し悲しくなった。

そのおばさんとすれ違うと、すぐに「STOCKMAN」の文字が。
カッコいいデパートなのよっ!
もぅ外見が見るからに高級デパートです、っ
ていう雰囲気を醸し出しているの。というか、
フィンランドの建物全てがそういう感じ。
一つも手を抜いていません、耐震強度ばっちりです、っていう感じ。
日本とは大違いだ。

「STOCKMAN」の中に入ると、一階はブランド店!
もう時間がなくて急いでいたのに、
肝心のフィンランドメーカーとして有名なアラビアとか
マリメッコが見つからなくて、
上に行ったり下に行ったりうろうろ。タイムロス!
やっと四階にアラビアとかの食器類を見つけたけれど、
何を買っていいやら・・。
迷っていると、「あと10分で閉まります。
また月曜日にお越しください」っていう店内放送が。
え〜、待って〜!
で、結局何も買わずに出ちゃって・・・。

それから「FORM」っていうホテルに近いデパートにも
入ったんだけど、開いてるのはスーパーとレストランだけで、
あとはもう全部閉まっていた。
フィンランドのデパートは、基本的に10時開店、18時閉店らしい。
更に、宗教上の理由なのか、日曜日は殆どのお店が閉まっている。
安息日ってやつですね。
これが生活のゆとり、っていうものなんだろうなぁ〜と思った。
日本人は働きすぎだ〜!
でも、その日ばかりは「働け〜!フィンランド人っ!」って感じで、
もぅショーウィンドウに飾られているマリメッコのバッグが可愛くて・・・。
中で後片付けをしている店員さんをじっと
見つめていた東洋人でした【笑】
しまいには、日曜日はどのデパートも開かないって
いうことを知っていながら往生際悪く、そこにいたおばさんに、
「明日は開かないの?」って聞いてみたりして。

ヘルシンキの街を歩いたらすっかり疲れてしまった!
もちろん、一応は首都だから人も多いし、
パンク系の若者はたむろってるし。
今まで田舎のサーリセルカにいたから、
ちょっとカルチャーショック!【笑】

それからホテルについてエレベーターに乗ったんだけど・・・。
ソコスホテルのエレベーターって、
カードを差し込まないと動かないの!
難しい!!しかも一瞬入れて、抜いて、番号を押すんだよ〜
その時初めて一人でエレベーターに乗ったから、
カードを差し込むことは知っていたんだけど、
なかなか上に行かなくてね。ずっと2分くらいずっと
1階に止まったままだったゎ。

何とか623号室について、偶然にも隣の部屋だった
R子さんの部屋をノックすると、
「あ、おかえり〜」って優しい笑顔で迎えてくれた。
「何か買えました?」と尋ねると、
「うん、ここのホテルのデパートにアラビアとかの
食器がいっぱい売っててね〜」って。ショ〜ック!
二人でガイドブックを見ながら日曜日に開いている
デパートを探したけれど、皆無!
フィンランド人は日曜日は働きません!
宗教、文化の違いを身を持って体験できた!素晴らしい!!
・・・とプラス思考。
それから二人でご飯を食べに行こう、ということで、
日本料理店「一番」へ。
しかし!え?何とお店は18時閉店。
デパートじゃないんだから!
これからの時間帯が稼ぎ時なのに。何考えてんだ〜!
と、お腹が空いて機嫌の悪かった美優ちゃんは
怒りに燃えたのでした。
結局、JTBお勧めという「オメナプー」でパスタを食べた。
可愛い名前でしょ【笑】
日本語に直すと、オメナ=りんご、プー=木、ってことで、
「リンゴの木」。
屋久島にも、「オメナプー」があるね。

フィンランドの夜の街ってとっても賑やかなの。
やっぱりお酒が好きな国だからかな?
お店は満員状態で、みんな楽しげにジャズとか
聴きながら食事して。
でも、普通に治安はいい!
何もされないし、別に他人のことに関心はないみたい。

ヘルシンキの空も、首都とは思えないほどキレイだった。
夜の8時くらいでも青くて、かすかに星が見える。
東京に住んでいるR子さんは、「すごくキレイ。
東京もこれくらい星が見えればいいんだけどね」と言っていた。
星を見る。そんな当たり前のことさえ難しくなってきている現代。
私は、屋久島に住み、空一面にきらめく星々の輝き
を知っている。その神秘を知っている。
何て幸せなんだろう、と思った。
フィンランドに来て、フィンランドの素晴らしさと
美しさを知った。
けれども、それと同時に、我が故郷「屋久島」の
見えなかった素晴らしさをも知った。

ホテルに戻る途中に、スーパーに寄って帰る途中に、
すれ違った黒人さんに、突然、日本語で
「こんにちは!」と声をかけられて、
フィンランドで黒人って珍しいなぁ〜と思いながら、
「こんにちはぁ〜」と夜だけど言ったら、
「あなた美しいですか!?」って疑問視で聞かれて、
私が戸惑っていると、R子さん、素で「いいえ!」とか言ってるし【笑】
面白かった!

それからホテルについて、「じゃぁ、また明日」と
クールな二人は馴れ合うわけでもなくそれぞれの部屋に戻り、
くつろいだ。私は、お風呂はやっぱり朝にしよ〜!と思い、
広い部屋でソファで遊んだり、テレビを観たりしていたのだが、
気がつけば寝ていた【笑】

こうして、ヘルシンキで過ごす唯一の夜は幕を閉じたのでした。

5章 サーリセルカで過ごすLast Day


今日は一日中ゆっくり過ごそうと決めていたので、
目を覚ましたのはいつものように5時だったが、
それからダラダラと寝てしまった。
6時ごろからシャワーを浴びて、ゆっくりしながら準備をして、
朝食を摂りにパブへ。
今日は朝食を摂りながら、日記を付けて、すごくよかった!
薄暗い中では、何かロマンチックなことが書けるのね。
今日はTさん夫婦が日本に帰る日で、
何も挨拶してなかった!と思って、Tさん夫婦が泊る、
リエコンリンナホテルへ。
そこのフロントでしばらく待っていたら、
外からTさん夫婦が!「さっき後姿見えたよ〜」って。
声かけてよ!!【笑】

そこで最後のお別れをして、写真撮ったり。
奥さんの方と話したら、何と、式を挙げて速攻きたらしい!
「まさかこんな所に来るとは思ってなかったけど」って。
本当に親切な人たちで、とても温かい雰囲気を
持っている人たちでした。
いつまでもお幸せに!色々とありがとうございました。

Tさん夫婦に別れを告げた後、Siulaに向かった。
面白い帽子を被ったおばさんにお店に行ったのだが、
今日の店員さんは、もう少し若い、すごく明るい人だった。
英語で楽しく会話して、うん!レベル5くらいの
会話ができたかな。日々成長☆いいぞ、美優ちゃん!
それから展示室で可愛い3歳くらいの女の子に会って、
話しかけたら怖がって逃げられた〜。
その子のお父さんに、女の子は「ほら、挨拶してごらん」って
言われてた。
女の子から見たら私は外国人なわけで・・・。
そりゃぁ怖いね!!ごめんね。

それからどこかに座りたくなって、
またあの併設されてるカフェテリアに入った。
そこで中年の日本人男性を発見!
「こんにちはぁ〜」って言ったら、「こんにちは」って、
愛想なしに言われたからアラアラと思ってドリンクを
持って席に着こうとしたら、
「よかったらこっちへどうぞ」って誘われちゃったもんで、
「いいんですかぁ〜!?」って。
なぜか一緒に昼食。
しかもその日飲んだのはコーラ!日本にいる私じゃとても
信じられない!ナイス根性。
そのおじさんは添乗員さんで、何と鹿児島人!
かごんまぁ〜!でも大学はストックホルム大学(だったかな?)
に留学してたらしくて、スウェーデン語はバリバリ!
「北欧に若い女の子が来るなんて珍しいね。
みんな若い子って言ったらフランスとかイタリアじゃない?
こっちに来る子ってたいてい自然好きな子だよね」と言っていた。
まぁ、自然好きっていうか、屋久島のド田舎出身ですから☆
そして北欧の裏事情もチラホラ。
「北欧に来るなら夏!冬は暗くて寒くて陰気になるよ。
家にこもってなきゃいけないから、アル中や自殺者が多いんだよ。
僕もスウェーデンの冬が合わなくて、3年でこっちに帰って来たよ」
で、今、この3月は非常に暖かくて、日照時間も日本と変わらないらしい。
確かに、6時過ぎまで普通に明るいもんね。
寒さも、この南国育ちの私がへっちゃらなくらいだから、
大して厳しくないし。
よし!次に行くのは夏!そして3度目に、
暗くて寒い陰気な12月あたりにしましょうか。
北欧マニアになるためには、北欧の裏の顔も知ってなきゃね!
「次に行きたいのはオーストラリアとニュージーランド
なんですよね〜」って言ったら、
「あそこの自然も、北欧と似てるよ」だって。
何か、共通点を見つけられそうね。
このおじさんとの出会いも素晴らしかった!
パンももらったし!
本当はおじさんが飲んでたあのスープが
飲みたかったんだけど【笑】図々しい!!

そこを出てからは初日に行ってピアノを弾いたレストラン、
「Siberia」へ。
まだ4時前で、お客さんも2,3人しかいなかったので
チャンス!と思ってはいると、すかさず店員さんがやってきて、
「アナタのこと覚えているわ。ピアノ、すごく上手だったわよ」って
言ってくれて、すっごく嬉しかった!だから、
調子に乗って、「またピアノを弾きにきたんですけど・・・」って言ったら、
「どうぞっ!」って快く。
だから更に気分がよくなって「その前に何か飲もうかな」って
注文したのが何と!アルコール入りホットチョコレートドリンク!!
普通のホットチョコレートドリンクを頼んだつもりだったのに。
「I’m not old enough to drink.I’,m eighteen years old.」って
言ったら、
「フィンランドで18歳はアルコール飲んでもいいのよ」って
話になって、「But,in Japan….」って説明しようとしたけれど、
「O.K.じゃぁ、飲みます」って言っちゃった。
郷に入っては郷に従え!ってやつ?
祝☆アルコール記念日in Finland
でも、日本ではやっぱり二十歳になってから飲むからね、
そう約束したから!

それからしばらくは物語を作ろうと思ってストーリーを考えていて、
でも全然ピンとくるのがなくて、ピアノを弾き始めた。
今朝、朝食時に思い付いたメロディを何となく弾いていたら、
店員さんに、「いい曲ね。とってもいいメロディだわ」って
褒めてもらった。
お客さんが少なかったから、
もう家みたいな感じで色々弾いちゃった。
「アナタ、日本でオーケストラをバックに
弾いているの?」って聞かれたから、
「まさか!ただ少しピアノが弾けるだけですよ」って言うと、
「今度、オーケストラをバックに弾いてみるといいわよ」っ
て言われちゃった。
本当に〜!?ピアノなんて小6で辞めてて、
最近は楽譜も読めなくなってるんですけど、
そんな私でも大丈夫ですかっ!【笑】
ただ適当にノー楽譜で弾き流していただけなんだけどね。

ピアノを弾き終えて、それからはずっと物語りに専念!
気づくと7時を過ぎてて、店員さんに「何か食べないの?」って
3回くらい聞かれたから、お金もなくて頼む余裕もなかったけれど、
日本人のサガですかね・・・。何か頼まないといけない気がして、
「今日は魚が食べたいなぁ〜」って言って
魚のメニューを見せてもらったら、
魚・・・高いっすよ。冗談抜きで。
18€〜20€で、一番安い18€のやつにした。
それでも、日本円に換算すると、
2500円はするよ!たった魚一品だけで!
出てきたのは白身魚で、ちょっと生臭かったけど
普通に美味しかった。
でも、魚料理って言ったら、うちのお母さんが一番でしょ!
ってか家では魚料理しか食べてない気がするなぁ〜【笑】

Siberiaを出たら、外は吹雪!!ずっと下を向いて
書き綴っていたから頭はぼーっとするし、
体はダルイし、支払いは高いし、って
そんな惨めな気分の上に雪粒、みたいな。
まさに泣きっ面に蜂!?

この天気だからオーロラも出ないだろうと思い、
そのまま部屋に戻って少しテレビ観て、就寝。
やっぱりね、一人で部屋にいると怖いのよ、
実はビビリだから【笑】
だから、毎日シャワーも朝浴びてるの。
映画の見すぎだと思うんだけど、どうしても
ヒッチコック作品の「サイコ」の、
あのシャワー室でのシーンが頭から離れなくてね・・・。
結構毎日、背後を気にしながら浴びてたわ。
オーロラは結局3日目に見たのが最初で最後だったけれど、
一度オーロラを見れただけで幸せ☆別に
オーロラが目的で来たわけじゃないから。
それよりも、このフィンランドの自然の美しさや、
人の優しさに触れられたことの方が大切!
サーリセルカは真っ白で、キレイで、人が温かかった。

今日はゆっくり書き物やピアノが弾けてよかった。
これが私のライフスタイル、そして人生なんだな、って
つくづく思った。
常に美しい自然に囲まれながら、音楽と文学を創り出す。

サーリセルカに、kippis!(乾杯!)

4章 ロヴァニエミでサンタクロースとご対面

朝起きてすぐにシャワーを浴びた。
カーテンをそっと開けてみると、外はまだ暗い。
フィンランドの場合、「黒」という色彩が少ない気がする。
全てが「青」と「白」。
真っ白な雪の上空に、青のヴェールが降りかかっている。
当たり前のような光景なのに、とても幻想的に感じる。
シャワー後、いつものように日記をつけ、朝食を摂りにパブに行った。
フィンランドの朝は大好きだ。
パブは木材で出来ていて、中は薄暗く、
全てのトーンが調和している、自然と人の生活の調和という感じ。
人々も物静かで、木々に優しく響く、低く厚い声で物事を呟く。
特に人と人が馴れ合うこともなく、
それぞれが自分の時間を持って坦々と生活している。
何気ない朝食のひと時だが、心の平安を作る確かな時間だと思う。
今日はコーンフレークがあったので、それを食べた。
味がない。というか、フィンランドの食べ物は無駄な味がない。
素朴で、芯にぎっしりと味が詰まっている。
日本食が恋しくないといえば嘘になるが、
(トナカイなどのフィンランド伝統料理を別として)
フィンランドの食材は、とても体に合っているように感じられた。

朝食を終えて、すぐに身支度をし、ロヴァニエミ行きの
バス停へ向かった。
バス停でボーっと立っていると、
二人組みの若い日本人女性がやってきた。
親しみやすそうだったので話しかけると、
二人は大阪の大学生で、卒業旅行でここへ来たという。
私が屋久島出身だと言うと、
眼鏡をかけている人の方が「私、屋久島行きましたよ!!」と
驚きながら言った。
「縄文杉見ました〜!すごくキレイで屋久島いい所でした!!」
純粋に、本当に嬉しかった。自分の島が、
自分の暮らしている場所を人に褒められる、って、
何だか自分まで褒められた気になる。
いいぞ、屋久島!
しばらくしてバスが到着。乗ると、
「お〜い。おはよ〜」とTさん夫婦。
その後ろに席を取った。
バスは結構揺れて、すぐに気分が悪くなった。
見えるのは雪景色ばかりで、自分は屋久島じゃない、
日本じゃない、フィンランドにいるんだぁ〜!と
再確認させられた。

うとうとしながら窓の外を見ていたら、曇り空の中で、
不思議な光景を見た。
「白い太陽」
紛れもない太陽のはずなのに、ちっとも眩しくない。
まるで満月時の月のように白く、ガラス細工のような脆ささえある。
次の瞬間には、目を細めるような輝きを放っていたが、
フィンランドの太陽は白く、どこまでも私についてきた。

途中、休憩があり、喉も渇いていたので外に出て
自動販売機を探したのだが、フィンランドには、
自販機が非常に少ない。
というよりも、空港で一台見たっきりだ。
休憩所のカフェみたいなところもまだ開いていなくて、
何も飲めずに乗車。んー、つらい。
水で苦労したことなんてないからなぁ〜。
でも、やはりこういうところで、
環境に対しての先進国だと思う。
日本はむやみやたらに自販機があることで、
ごみの出やすい状況を自ら作り出している。
そういえば、フィンランドの街中でゴミ箱が
あるのは見たことがない。
環境を考えるならフィンランドだ!っていうかヨーロッパ。
日本の改善点がたくさん見えてくる。

ロヴァニエミのサンタクロース村についたのは、
12時を少し過ぎた頃だった。
サンタクロース村は意外と普通のところにあった。
「はい、サンタクロース村に着きましたぁ〜」と
いうアナウンスが聞こえてきて、かなり焦ったくらい。
「え、どこっ!?」って感じで、Tさん夫婦と、
戸惑いながら下車。降りたのは3人だけだった。
そこから100mくらい歩いたところに
サンタクロース村の入り口があり、入ると、
いかつい顔のヤンキー巨大雪だるまが待ってて・・・。
何かサングラスとかかけて本当にヤンキーなの。
やんのか!って感じだよ【笑】
そこでね、パパと遊んでいる2歳くらいの女の子がいて、
余りにも可愛かったもので、
「この子と写真撮りたいんだけど〜!」って
お父さんにお願いしたら、
「いいよ」って女の子にその旨を話してくれて・・・。
そしたら、「えぇー!」みたいな疑いの
目を向けられてしまって【汗】
でも、すぐにこって笑ってこっちにきてくれて、
鼻血ブーなみの可愛さ!!!
何でフィンランド人の子供ってあんなに可愛いんだろう!!!
それから、「オーロラ」っていう一番大きなレストランに
入ったんだけど、日本人も何人かいて、
それにスタッフも声をかけてくれなかったので
しれっと出てきた。
とにかく何か飲みたくて!入り口すぐにあった
ラップランド式小屋「コタ」で出来たお食事処に入ったの。
中には誰もいなくて、暖炉の火が燃えているだけ。
出よっ!と思った時、「Hello!」って
ラップランド衣装を着たおじさんに呼び止められて、
大してお腹も空いてなかったのに、
「I’m very hungry!!」って言っちゃって中へ。
ランチセットを頼むと、サーモンとサラダとパンが出てきて。
そのサーモンの大きいこと!!とろーりとろーりしてて
めちゃくちゃ美味しかった!
日本のサーモンなんて何っ!?って感じだったね。
家でイイモノを食べてないのかしら?【汗】
おじさんに写真も撮ってもらって、英語で色々話して・・・。
うん、レベル4くらいにはなったかも【笑】
でもすぐに話は尽きて、シーン・・・
おじさんも一向に話しかけてくれなくて、、、。
これがラップランド人なんだなぁと思い、私も静かにモグモグ。
すると突然日本人の声と共にカランカラーン。
ドアのほうを見ると、二人組みの日本人女性の姿が!
年は50歳くらい。
「こんにちはぁ〜」と言うと、「あら、日本人!」
ん?何人に見えたのかなぁ〜??ん??【汗】
しばらく別々のテーブルに座りながら話していると、
「もうこっちにきちゃって!」って言われて合流することに。
聞くと、東京の方だった。
すごく話し上手で、面白いおば様方!
何か、私のことを添乗員だと思ったらしい〜〜
高校を卒業したばかりだと言うと、とてもびっくりしていた。
老けてんのかな・・?【泣】
「このサラダ、ピクルスが入ってておいしい〜!」と
言ったのを聞いて、謎解決!
ポテトサラダの中に少ししょっぱくて美味しいものが入ってて、
ずっと何だろう〜!って思っていたところだったの。
そのおば様方と話して、自分の意見を言っているうちに、
色々と自分の学ぶべきことが見えてきたんだ!
これは、スノーモービルを終えたあたりから
思っていたことだったんだけれど、
「風土」の研究をする上で、「原住民」の生活を
研究することが大事なんじゃないか、って。
一番その土地のことを知っていて、
密接に関わり合いながら生活を営んでいるのは、
原住民だと思う。
そういうことおば様方に話したら、
「そうよね〜、じゃあ次はオーストラリアのアボリジニね!
色んな原住民を調べていくと、
共通点なんかも見れておもしろいかもね」って。
うん、そうだよね。結局、人間の本質、
根本を探す旅をしてるんだ!

おば様方に別れを告げて、今度はサンタさんの部屋へ。
そこに入ろうとしたときに、二人の日本人老夫婦がいたので、
「こんにちはぁ〜!」ってまた易々と声をかけると、
「あぁ!日本人なのね?」って。
本格的に、ワタシイッタイ何人デスカ!?
もぅ、いいよ!!フィリピン人で・・・。
その老夫婦もお東京の方で、
本当にやわらかくて人生を悟りきった感じの人たち。
毎年スウェーデンには旅行に行っているというツワモノ!
「私もそういう老後に憧れます〜!」って言ったら、
「いいわよぉ〜ぜひそうしてね。だから若い時に
しっかり働いてね」って。
うん、頑張ろう!!大学在学中も、バイトしてお金を貯めて
は旅行に行く予定だけれど、老後に夫婦で世界各地を
回るのも憧れる!
きっと若い時に見た世界とは違ったように見えるだろうから。

穏やかな気分で、サンタクロースの部屋の中へ。
まず、小学四年生の可愛い弟のために、
サンタクロースからの手紙の申し込みをした。
そこにも、観光に来ました!というような日本人の
おばさま方の団体がいて、そこに混じって添乗員さんに
申し込み方法とかを聞いてた【笑】

でも本当に、フィンランドで会う日本人ってみんな親切。
殆どが東京とか大阪とかの人なんだけど、
やっぱりフィンランドっていう環境がそうさせているのかな?
東京の街中ではきっとこんなに親切にされなかっただろうと思う。

そして、念願のサンタクロースとのご対面!
一緒に写真を撮れる部屋があって、
そこにサンタさんが座ってるの。
サンタさんはとっても可愛くてねぇ!日本語が上手。
やっぱり日本人がたくさん訪れるんだろうね。
「日本人デスカ!ナマエは何と言うんデスカ!?」って
大きな声で言うから、「Mです!!」って
幼稚園児バリに張り切って言っちゃった【照】
「東京デスカ?」っていうから、
「No,very small island,Yakushima.World National Heritage Site!」って
何とかかんとか言うと、「Oh,そうデスカぁ〜!」って。
何となく伝わったみたい。もしかして知ってた??
夢を与えるサンタさん!それってすごく素敵なことだから、
大変だろうけど、頑張って!

それからお買い物をしようと思い、ショッピングセンターへ。
入るとすぐに、「あっ!」って。
一緒にスノーモービルをした姉妹と対面。少し話をして、
ではまた、って。
結局それが最後のお別れになっちゃったなぁ〜。

みんなのお土産はここで買おうと思っていたので、
今日こそ40€を超えてTAX FREEの申請をするぞっ!
と意気込み、母や友達にお土産をたくさん買って、いざレジへ!
なのにっ!!ラッピングは雑でちっとも上手にしてくれないし、
さらにTAX FREEはしてくれないしっ!!
何、この店!!お土産選びは慎重にしようと思っていたから、
本当にショックで・・・。しばし呆然。
そのお店を出るとすぐにTさん夫婦に偶然出会って、
ショックな出来事を語ると、
「へぇ〜、TAX FREEなんてあるんだぁ〜」って。
ん?大丈夫かな、Tさん!【汗】
Tさんの天然ボケに少し気分は和み、それから園内を
ぐるっと回った。
トナカイも飼育されていたんだけど、角は折られてるし、
ぐったり疲れていた感じだった。
野生の動物を人に見せる、って大変だなぁ、、、、。

上のほうに雪のお城?みたいなカマクラの
ビッグバージョンがあって、そこを上っていくと
受付のお兄さんがいた。
入場料が4€もいった代わりにお兄さんが
コーヒーを作ってくれた。
中はアイスホテルみたいになっていて、
椅子やテーブルはすべて氷で出来ていた。
冷たくてとっても気持ちがよかった!
帰ろうとしたら、「コレに乗って〜」って
お兄さんに浮き輪に乗せられて、「へっ!?」
荷物を預けると、そのまま「バイバ〜イ」って押されて、
下までビューン!
惜しげもなく叫んだしっ!!
で、また上って浮き輪を返しましたとさ。
チャンチャン。楽しかったぁ〜!
残りの時間は、サンタクロースの郵便局?で葉書を買って、
家族とかに送ったの。
結構夢だったんだぁ〜!

バスの時間は5時過ぎで、歩き疲れた頃にバスに乗った。
帰りのバスの中から、野生のトナカイを見た。
後から聞いた話によると、
フィンランドのトナカイは殆どが個人の所有物に
なっているそうだ。
だから、放牧状態って感じかな?

ついたら、サーリセルカのほうは分厚い雲に覆われていて、
星も見えなかったので、そのままホテルに帰って寝た【笑】

筋肉痛だったしね。昨日のソリで張り切りすぎて!
もう、年やね、、、18歳っ!しっかりっっ!!!

3章 スノーモービル体験&念願のオーロラ対面

昨夜から今朝方にかけてアレだけ寝たというのに、
体にドロドロの液体がまとわりついているかの
ようにしんどかった。
ダルイ・・・という言葉が、ここまでしっくり
くる瞬間は久しぶりだった。
シャワーを浴びればダルさも洗われるだろうと
思っていたのだが、やはりまだ何かが後味悪く残っていた。
夢の旅行で、「寝すぎ」なんてことがあっていいのだろうか?
自分の図太さというか、どこに行っても
マイペースを突き通すあたり、いたく感心すると共に、
深く深くため息をつきたくなる。

今朝の朝食時は、昨日狙っていた窓際の席を陣取った。
窓の外にはピンク、というか赤に近い可愛い花が
プランターに植えられていた。
お母さんにお土産に持って帰りたいなぁ〜と思った。
フィンランドで花泥棒!?さすがにしなかったよ。
朝のパブの雰囲気はとっても大好きだ。薄暗い中で、
人々が静かに、穏やかに朝食を摂る時間がゆっくりと
流れていく感じ。
国の豊かさ、っていうのが表れている、って思った。
一人で部屋にこもって、
つまらないフィンランドTVを観ているだけだと、
知らない天井から落ちてくる孤独感に耐えなければいけないが、
一歩外に出て、冷たい空気、青く澄んだ空、
笑って挨拶をすると優しく微笑みを返してくれる
人々に出会うと、楽しくて仕方なくなる。
人に出会うこと、自然を感じること、それが確かに
自分のパワーになる。だから大丈夫!
いつだって、どこにいたって、偉大なる何かが
見守っていてくれてる、って信じてるからね!

それから身支度をして、トゥントゥリホテル周辺をぶらぶら、、、。
「ウルホ・ケッコネン国立公園」が
そこらへんにあるってガイドブックに書いてあって、
行きたかったんだけど、、、どこにも標識はないし、
歩きつかれたからもうやめた!
そのまま近くのスーパーに行って、
飲み物だけ買おうと思って、「aqua」って書いてる
ペットボトルを買ったら、
え!?また炭酸!?しかも微妙にアップル味、、、。
何、この飲み物、、、。フィンランド人は炭酸好き!?

今日は、オプショナルでスノーモービルを申し込んでて、
12時ごろに「siula」集合だったので、
お昼ごはんもそこで食べようと思い、
11時前にはもうそこに行った。
「siula」に行く前に、少し道から外れたところに
入って行ったんだけど、そこは雪が深くてやわらかくて、
はまってこけまくった〜!
クロスカントリーをしている人とか笑ってたし!
恥ずかしいっ!でも、そこに寝転がって大きな声で
歌を歌ってて・・・・。
木々の隙間からこぼれる陽の光が何ともいえないくらい
美しくてね・・・。
あぁ〜、幸せだ!って思ったね!!
で、こっちははっきりと月と太陽が一緒にあるの!
月は真っ白に近いけれど、しっかりと空の中で
自分の居場所を確保していて、
太陽は惜しみなく大地を照らしていて・・・。
なんだか素晴らしい光景だった。

「siula」にはカフェテリアも併設されていて、その中へ。
ケーキが何種類か並んでいたので、
4€払ってテラスのほうへ。
すごくナイスな雰囲気で、そこで朝食時に取ってきた昼食用
のパンを取りだし、食べた【笑】
スノーモービルの時間までまだ余裕があったので、
そこで買ったばかりのマリメッコのノートを広げて、
曲を書き始めた。
真夜中に、雲がかった空を見上げながら口ずさんだメロディが
頭に残っていたので、それに歌詞をつけた。

12時をすぎて、早めに集合場所、
「ラップランド・サファリ」に行った。
そこで待つこと20分、、、。
二人の日本人女性がきたので、
「この人たちが一緒にスノーモービルする人たちかな?」と思い、
一緒に着替え室の中へ。
一人が参加料を払っている時に、もう一人のほうと
少しお話をすると、何と!
九大卒だということが発覚!!
先輩だ〜と思うと、親近感が湧いた。

スノーモービルは最初は不安だったけれど、
乗ってみると楽しくってしょうがない!
スピードを出すと風を強く感じて気持ちよかった!
最後尾からだったので、あんまりスピードは出せなかったけれど、
すべる雪の上で出す30�舛呂覆�なかのスリルだった。
フィンランドは屋久島と違い山が平たく低いから、
すぐに頂上まで着いてしまう。
頂上から見る雪景色は壮観!というか圧巻!
雲の上にいるように、空が近くて青々しい!
目の前の進行方向に太陽があり、
ずっとずっと照らし続け、導いてくれた!
この瞬間をこの場所で生きていられる自分を誇りに思った。
なのに!コノヤロー!途中でカメラが切れて、、、
もぅ、まいて〜まいて〜だよ!
でも、この目に確かに収められたからよかった。

インストラクターは、ラップランド人で、、、
何さんだったか名前は忘れたけど、たくましいおじさん。
途中で、一回休憩があって、ラップランド式小屋「コタ」で
コーヒーを飲みつつサンドウィッチを食べた。
そのインストラクターさんは突然、薪をナイフで切り始めて
・・・・何かを作り出したの。
で、3人でずっと「何だろうね〜」って見てたら、
出来上がったのは曲線がキレイなバターナイフで、
「Present for you」ってもらっちゃった。
純粋に嬉しかった!
あと、感心したのが、火をつけるときの手法。
薪の先端を割いて、そこに火をつけて、何本か重ねていたの。
そしたら、雪の上でも、簡単に火がついて、
賢いなぁ〜!って感心したよ。
こうやって知恵というものは身に付く。生活の中で
人は賢くなっていくのだと思った。

そうして、2時間とちょっとのスノーモービルは無事に終わり〜、
一旦パニモに戻って、それからリエコンリンナホテルに行った。
ここには日本人のスタッフがいて、昨日訪れた時に、
サンタクロース村のあるロヴァニエミに日帰りで行ける!
と紹介してくれたので、その詳しい話を聞きに。
で、受付のところで日本人スタッフとロヴァニエミに行く
明日の打ち合わせをしていたら、
そこにTさん夫婦が通りがかって、
「明日ロヴァニエミに行くんですよ〜」って行ったら、
「私たちも行きたい!!」って言って、
結局一緒のバスに乗ることに。

それから、スキー場に行き、そこらへんに置いてある
プラスチックのソリを持ってずんずん上へ上った。
かなり急斜面で、重たいスノーブーツを履いて上ったので、
本気できつかったけれど、前に6歳くらいの
フィンランド人の女の子がいて、
その子が行くところまで行こうと思い、
後をついていったんだけど、上る上る!
運動不足のオバサンにはこたえましたゎ、、、、。
それでも、上から見渡す景色、それと
沈みかけの太陽はとってもキレイだった。

よしっ!と意気込み、ソリにまたがり、いざ鎌倉!【?】
速い速い!!猛スピードで駆け巡っていくから
思わず手をついたら減速してしまい、
平坦なところで止まってしまった!
悔しかったから再挑戦!またさっきのところまで
上っていき、滑り始めた。
が、今度はソリごとひっくり返ってしまい大失敗!
それでも最後まで滑っていった。
更に下からまた上り始めた。
一回目はあんなにきつかった上りも、二回目は楽に上れて、
なんとか18歳の名に恥じずにすんだかな?
それから何度も滑って、途中で近くにいた
フィンランド人のおじいちゃんに写真も撮ってもらって。
最後はちゃんとひっくり返らずにキレイに最後まで
滑りきることが出来た!
達成感!
これがスポーツをする人の喜びなんだろうなぁ、と思った。
あと、前から思っていたことだったけれど、
フィンランド人は写真を頼まれて、ただ撮るんじゃなくて、
「いいものを撮ろう」っていう意気込みが強い。
例えそれが小娘の使い捨てカメラでも、デジカメでも一緒。
質が高い人たちだな、って思う。

ソリをしたらすっかり疲れて果ててしまった。
眠気に襲われたけれど、それに勝る食欲のおかげで、
なんとかスーパーまで行くことができた。
もうパンも飽きていたので、タイ製のラーメンを買って、
パブでお皿を借りて作って食べた。
このラーメン!びっくりするほど辛くて!
なっかぶりながら食べた。
でもおいしかったので、
お父さんのお土産用にも買っちゃった。
それから眠くなったので、
目覚ましを夜の9時にセットしてしばし仮眠・・・。
それで、ばっちり9時に起きて、
オーロラウォッチングへレッツゴー!!

朝方は雲がたくさんだったけれど、夜はすっかり晴れていて、
星も見えていて、胸は高鳴り!!
観測地に行くと、2,3人くらいの日本人と、
3人のフィンランド人がいたんだけど、
気がつけば誰もいなくなっていた。
30分くらい経ったころ、初め薄い雲みたいな光が現れて、
それがずっと塊みたいに空に残っていた。
引き付けられる様にしてじーっとそこを見つめていると、
突然青緑色に揺らぎだして、幻!?って程の美しさ。
淡い光だったけれど、確かに、オーロラだった!!
奥に、フィンランド人がいたらしく、私の前を通り過ぎるとき、
「Did you see aurora?」と聞かれたので、「Yes!」と答えた。
初☆オーロラ観測!!!!
感動して一人でキャーキャー叫んでしまった【笑】

それからまたずっと空を見上げていたけれど、
それっきりオーロラは現れなかった。
素晴らしい一日だった!!
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